映画「ジョーカー(原題:Joker)」が、2019年10月4日(アメリカ現地時間)に公開されました。
ジョーカーと言えば記憶に新しいのが映画「スーサイド・スクワッド」に登場したジャレッド・レト演じるジョーカーですが、今回の映画は単純なスピンオフではないようです。
いったいどんな内容なのか、皆さん気になりますよね?
そこで今回は、映画「ジョーカー」について現在分かっている情報をまとめてご紹介します!
映画「ジョーカー」はDCEUから独立した世界観!気になる内容は?
DCEU(DCエクステンディッド・ユニバース)では、歌手兼俳優のジャレッド・レトがジョーカーを演じ話題となりましたが、今回はまったく別の人物がキャスティングされています(詳しくは後述)。
これは単に俳優が変わったという事ではなく、映画「ジョーカー」がDCEUとは完全に独立した世界観であるのが理由です。
ここ数年DCEUシリーズを強力に押し出してきたDCとWBが、わざわざジョーカーのみ単独の世界観を打ち出してきたのは一体どういう訳なのでしょうか?
実は今回の映画「ジョーカー」が特別という訳ではなく、どうやらWBは今後の予定として映画版マルチバースを展開しようとしているようなのです。
つまり今後も映画「ジョーカー」に続き、様々な「DCEUとは別世界」のスピンオフが公開されていく模様(しかもそれは悪人をメインにしたストーリーである可能性が高いとか)。
ここで短いですが、公式発表されているあらすじを見てみましょう。
あらすじ
1981年。ゴッサム・シティの売れないコメディアン、アーサー・フレック(後のジョーカー)は、社会から無視され続ける存在から一転、狂気と混乱をもたらす犯罪者としての道を歩み始める。
どこかで聞いたような話ですね(笑)
ジョーカーのオリジンの一つとされている、アラン・ムーアとブライアン・ボランドの作品「ザ・キリング・ジョーク(原題:The Killing Joke)」でも、ジョーカーは元々売れないコメディアンという設定でした。
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そこから様々な不幸が続き、犯罪界の道化王子としてバットマンの宿敵となるわけですが、後述する公式コメントを見ても今回の映画がかなり暗いストーリーとなる事が予想されます。
An exploration of a man disregarded by society [that] is not only a gritty character study, but also a broader cautionary tale.
Warner Bros. official announcement
単なる教訓話じゃない、社会から不遇な扱いを受ける一人の男の人生の探求だ。(私訳)
これは明らかにDCEUとは違う世界観であり、コミックスの世界が大人向けのブラック・レーベルを展開しているように、映画版でも同じような横展開をしていこうという方針だと思われます。
My mother always tells me to smile and put on a happy face. She told me I had a purpose. To bring laughter and joy to the world.
母は私にいつも笑って幸せそうにしていなさいと言った。俺には役目があると。世界に笑いと喜びをもたらす事だと。
Warner Bros.公式トレーラー
I used to think that my life was a tragedy. But now I realize it’s a comedy.
俺は自分の人生は悲劇だと思っていた。だが今ならわかる、ただの喜劇だ。(私訳)
Warner Bros.公式トレーラー
トレーラーから読み取れるジョーカーの情報は、主に以下の6つです。
- アーサー(ジョーカー)は街頭や劇場などでパフォーマーをしている
- 母親の面倒を見ている
- ソーシャルワーカーらしき女性のカウンセリングを受けている
- アーカム州立病院に通っている
- 懇意にしている女性がいる
- ジョーカーと同じようなピエロの顔のマスクを付けた集団による事件が起こる
トレーラーでは、決して恵まれているとは言えないアーサーの人生が垣間見えるなかで、次のゴッサム市長候補であるトーマス・ウェインのセリフが響きます。
まったく対照的な人生を送るこの2人の人生がストーリー上で交差するとき、いったいどのような悲劇が起きるのでしょうか?
映画「ジョーカー」ジョーカー役のホアキン・フェニックスってどんな人?
映画「ジョーカー」でジョーカーを演じるホアキン・ラファエル・フェニックス(Joaquin Rafael Phoenix)は、アメリカの俳優兼プロデューサーです。
子役の頃から兄弟姉妹たちと人気テレビシリーズに出演してきた彼は、グラミー賞やゴールデングローブ賞なども受賞している実力派俳優です。
また、「ザ・ランチボックス・ファンド」という南アフリカで学校に通う子供達のための非営利団体の代表を務めていたり、動物保護活動に熱心で彼自身もヴィーガンであるなど活動家としても知られています。
余談ですが、彼の末妹であるサマー・フェニックスはかつてDCEU版バットマンを演じていたベン・アフレックの弟ケイシー・アフレックと結婚していました(残念ながら2017年に離婚が発表されています)。
バットマンとジョーカーが、意外なところで親戚関係になってしまっていたわけですね(笑)
ちなみに映画で歴代ジョーカーを演じる俳優としては、彼は7人目となります。
映画「ジョーカー」に出演する豪華キャスト ヒロイン役はあの人!
映画「ジョーカー」に出演する他のキャストについても見てみましょう。
- ソフィー・デュモンド(演:ザジー・オリヴィア・ビーツ)
- マーレイ・フランクリン(演:ロバート・デ・ニーロ)
- ペニー・フレック(演:フランセス・コンロイ)
- トーマス・ウェイン(演:ブレット・カレン)
- アルフレッド・ペニーワース(演:ダグラス・ホッジ)
- ブルース・ウェイン(演:ダンテ・ペレイラ・オルソン)
今回ヒロイン役を演じるのは、MARVEL映画「デッド・プール2」でドミノ役を演じたザジー・オリヴィア・ビーツ。
またトークショーのホストとしてロバート・デ・ニーロが出演するなど、なかなかの顔ぶれです。
ジョーカーことアーサーの母親ペニー・フレック役には、ドラマ「アメリカン・ホラー・ストーリー」で女性からは老人、男性からは若い美女に見えるメイドを演じたフランセス・コンロイ。
さらにバットマンの父親であるトーマス・ウェイン役を、かつて映画「ダークナイト・ライジング」で議員の役を演じ、同じくアメコミ作品が原作の「ゴーストライダー」にも出演した経験のあるブレット・カレン。
ウェイン家の忠実な執事であるアルフレッド・ペニーワース役にダグラス・ホッジがキャスティングされており、またダンテ・ペレイラ・オルソンくん演じる幼き日のバットマン(ブルース・ウェイン)も登場する事がわかっています。
ちなみにこのダンテ・ペレイラ・オルソンくんについてはあまり詳しい情報が出てこなかったのですが、写真を見る限り凄く可愛い男の子でした(たぶん10歳前後くらいだと思います)。
映画「ジョーカー」は、果たして単なるオリジンなのか?
トレーラーは本編のいろいろなシーンをつなぎ合わせて作られるので、見たままに捉えて良いかは分かりませんが、少なくとも確認できる事実が一つあります。
このキャスティングを見る限り、ジョーカーはバットマンよりもかなり年上だと言うことです。
なんせバットマンがまだほんの小さい子供であるのに対し、ジョーカーは俳優の年齢からしてどう若く見積もっても30歳は超えているはずです。
ちなみに現在もっとも定着しているジョーカーのオリジンは、街の小悪党だったジョーカーがバットマンに追われるうちに化学薬品のタンクに落ちてしまい、肌が真っ白になったというものです。
ですがトレーラーを見る限り、ジョーカーの白い顔はメイクによるものですし、化学薬品タンクに落ちる以前から、徐々に狂気の世界へと足を踏み入れていく様子が確認できます。
トレーラーにはピエロメイクのジョーカーが、まだ幼いブルース・ウェインの頬を引っ張り無理やり笑顔を作らせるシーンがありますが、これが果たしてアーサーなのかジョーカーなのかは現時点では断定できません。
おそらく劇中でウェイン夫妻が殺害されるのは間違いないと思われますし、その犯人がジョーカーである可能性も捨てきれないでしょう。
現に映画「バットマン」では、ブルースの両親を殺害したのは若き日のジョーカー(ジャック・ネイピア)という設定でした。
・・・ですが、それではあまりにも二番煎じだと思いませんか?
WBがこれまでとは違った世界観を打ち立てようとしている映画の記念すべき一作目なだけに、個人的には過去作品とはまったく別の展開を期待したいところです。
映画「ジョーカー」の<ネタバレなし>感想記事はこちら
映画「ジョーカー」の<ネタバレあり>内容解説記事はこちら
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