「DCエクステンディッド・ユニバース」7作目の映画「シャザム!(原題:Shazam!)」が、いよいよ2019年4月19日に日本で公開されました。
アメリカでの公開は一足早い2019年4月5日となっており、今回はそれほど公開にタイムラグはありませんでしたね。(前作の映画「アクアマン」の日本公開は約2ヶ月遅れでした)
そんな「シャザム!」がいったいどんなストーリーなのか、皆さん気になりますよね?
詳しい内容は是非、劇場に足を運んでその目で見ていただきたいのですが、映画を見る前にちょっとした予習をしておきましょう。
この記事ではストーリーやキャラクター、原作との違いについて解説していますので、これを読めば劇中のストーリーをより楽しめる事請け合いです!
冴えない少年が魔法でヒーローに変身!「シャザム!」は子供の夢を叶えるストーリー
子供の頃、「自分に突然不思議な力が宿って、悪者を退治するヒーローになれたら」と考えたことはありませんか?
「シャザム!」は、まさにそんな子供の夢を体現した物語です。
まずは、公開されている映画のあらすじについてご紹介します。
あらすじ
ジャスティス・リーグがステッペンウルフを倒してから2年が経ちました。
舞台はフィラデルフィアにあるフォーセット・シティです。
主人公である14歳の孤児ビリー・バットソンは、7番目の里親であるヴァスケス家に引き取られます。
新しい家の5番目の子供となったビリーは、ある日電車に乗っていると突如異世界に飛ばされ、そこで古代の魔術師シャザムと出会います
魔術師シャザムにより、「シャザム!」の掛け声で特殊能力を持つ大人の姿に変身できる能力を与えられたビリーは、同じ家の里子兄弟であるフレディーと共にこの能力について調べ始めます。
さらにその能力を使い、Dr.サディアス・シヴァナの野望を阻止しようと奔走するのでした。
以上が映画版のあらすじです。
こうして見ると、最新版コミックのあらすじとそれほど違いはないように見えます。
過去の設定ではエジプトでの発掘調査中に両親と死に別れ、身寄りのなくなったビリーを引き取ったのは彼の叔父でした。
ですが遺産目当てでビリーを引き取った叔父は、ビリーを家から追い出してしまいます。
こうしてホームレス同然となったビリーはある夜、地下鉄トンネルの中で不思議な男に出会い、彼の導きで不思議な列車に乗ってシャザムの元に辿り着く・・・、というのが改変前の原作版ストーリーでした。
ちなみに、映画版でビリーが孤児となった経緯については、別の理由が語られています。
映画「シャザム!」に登場するキャラクター紹介
現在、映画「シャザム!」には主人公のビリーを始め、以下のキャラクター達が登場することがわかっています。
そこで各キャラクターの設定について、公式およびトレーラーなどから判明している内容についてご紹介したいと思います。
ビリー・バットソン(演:アッシャー・エンジェル)
いろいろな家に里子に出されましたがどこにも馴染めず、ヴァスケス家に引き取られます。
フレディを不良たちから助けて逃げ込んだ地下鉄で、突如異世界に飛ばされます。
「永遠の協議会」により新しい「永遠の英雄」として選ばれ、魔術師シャザムに特殊能力を授けられます。
ちなみに彼の前任者は、シャザムの宿敵である「ブラック・アダム」です。
シャザム(演:ザッカリー・リーヴァイ)
ビリーが魔法の力で変身した姿です。
ひ弱なビリーとは違い、背が高く骨格のがっしりした力強い大人の姿になります。
魔術師シャザムにより、戦うための特殊能力を授けられています。
その能力とは、「ソロモンの智慧」、「ヘラクレスの怪力」、「アトラスの耐久性」、「アキレスの勇気」、「マーキュリーの速さ」、そして「ゼウスの雷を呼ぶ能力」です。
余談ですが、かつてこのヒーローの名前は「キャプテン・マーベル」と呼ばれており、色々と理由があって現在のシャザムに落ち着きました(詳しくは後ほど)。
フレディー・フリーマン(演:ジャック・ディラン・グレイザー)
ビリーが里子として引き取られた家で出来た義兄弟であり、親友です。
足に障害があり常に杖をついていますが、非常にユーモアのある性格で、家に来たばかりのビリーをからかったり、何かと気にかけてくれます。
アメコミヒーローが好きらしく、ビリーがシャザムである事を知る唯一の人物です。
ちなみに原作ではビリーにシャザムの能力を分け与えられ、キャプテン・マーベルJr.としてシャザム・ファミリー(旧マーベル・ファミリー)の一員として活躍します。
魔道士シャザム(演:ジャイモン・フンスー)
魔法の力を宿す「永遠の岩」を守り続ける、「永遠の評議会」というグループのメンバーです。
その昔ビリーの前任者であるブラック・アダムにより、突如他の協議会メンバーが殺害されてしまい、魔術師シャザムはその唯一の生き残りです。
それ以来、彼は正しい後任者をずっと探し続けており、ついにビリーを見つけ出します。
余談ですが、ジャイモン・フンスーは映画「コンスタンティン」でもパパ・ミッドナイト役を演じており、さらに映画「アクアマン」でリクー王(中盤あたりでオームにより殺害された魚人族の王様)の声もあてていました。
ドクター・シヴァナ(演:マーク・ストロング)
本作の悪役(ヴィラン)です。
シヴァナ産業の経営者一族として生まれますが、彼自身はある目的のために自分の研究に没頭し続けています。
実は彼自身も、かつて子供の頃にシャザムの召喚を受けましたが、残念ながら後継者には選ばれませんでした。
父親と兄がいますが折り合いが悪く、非常に二人を憎んでいます。


メアリー・プロムフィールド(演:グレイス・フルトン)
ビリーが里子として引き取られた家で出来た義兄弟の一人です。
頼れるお姉さんとして、他の兄弟たちの面倒を見ています。
成績優秀な高校生で、来年からは有名な工科大学に進学しようとしています。
ちなみにかつての原作版では、彼女はビリーの生き別れた双子の妹という設定でした。
後にフレディーと同じくシャザムの能力を分け与えられ、シャザム・ファミリー(旧マーベル・ファミリー)の一員として活躍します。
ユージーン・チョイ(演:イアン・チェン)
ビリーが里子として引き取られた家で出来た義兄弟の一人です。
技術系やノンフィクションを読むのが好きな読書家で、重度のゲーマーです。
また、パソコンにも詳しく情報収集が得意です。
アジア系の少年で眼鏡をかけています。
ペドロ・ピーニャ(演:ジョヴァン・アーマンド)
ビリーが里子として引き取られた家で出来た義兄弟の一人です。
ヒスパニック系でとても太っており、非常にシャイで神経質な性格です。
また、勉強はあまり得意ではないようです。
劇中では無口でほとんど喋りませんが、兄弟思いの優しい正確です。
ダーラ・デュドリー(演:ファイス・ハーマン)
ビリーが里子として引き取られた家で出来た義兄弟の一人です。
非常にエネルギッシュで感情的な性格の黒人少女で、常に喋っていないと落ち着かないそうです。
家族の事が大好きで、ヴァスケス家に来たビリーを大歓迎します。
ヴィクター・ヴァスケス(演:クーパー・アンドリュー)
ビリーや他の里子たちを引き取って育てている、グループホームのお父さんです。
彼も元々は里子でしたが、妻のローザと共に、皆で幸せな家族を作ろうと子供達にも真摯に接します。
ローザ・ヴァスケス(演:マルタ・ミランズ)
ビリーや他の里子たちを引き取って育てている、グループホームのお母さんです。
彼女自身も元々は里子で、夫のヴィクターと共に深い愛情を以て子供達に接します。
以上が映画に登場する主なキャストです。
ちなみに、シャザムの宿敵の一人であるブラック・アダムは、今回は悪役としては出番がありませんでした。
ただしその代わり、彼の単独映画「ブラック・アダム」の作成が発表されています。
「シャザム!」に隠された秘密 どうして名前が「キャプテン・マーベル」?
「シャザム!」の主人公ビリーが変身したヒーローの姿は、以前は「キャプテン・マーベル」と呼ばれていました。
この名前に既視感のある方はきっと、どうしてMARVEL社のヒーロー「キャプテン・マーベル」と同じ名前なのか疑問に思うことでしょう。
実はかつて「シャザム!」はDCとは別の出版社から出版されており、その設定がスーパーマンと酷似しているとして、DC側と訴訟になったことがありました。
何年かの係争を経て、最終的にDCが版権を獲得する事になったのですが、当時既にマーベル・コミック社が「MARVEL」を商標登録していたため、そのまま使用する事ができず現在は「シャザム!」で統一されています。
このあたりの詳しい経緯については、以下の記事でで詳しく解説していますので、そちらをご覧下さい。
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