映画「シャザム!」にも登場するマルチなアメコミ俳優、ジャイモン・フンスー

2019年4月に公開される映画「シャザム!」に登場する魔術師シャザムを演じる、俳優ジャイモン・フンスーをご存知でしょうか?

実はこのジャイモン・フンスーという俳優さんは、アメコミ映画を語る上で非常に重要な方なのです。

と言うのも、この方は主役でこそないものの「シャザム!」をはじめ、ちょっと他では見られないほど数々のアメコミ作品に出演しておられるのです。

今回は、そんなジャイモン・フンスーについてご紹介します。

アフリカで生まれ、フランスでモデルになり、アメリカで俳優に!

ジャイモン・フンスー(Djimon Hounsou)は、1964年にアフリカのベナン共和国で生まれました。

12歳の時、兄弟と共にフランスのリヨンに移住しますが、ほどなくして学校を中退ししばらくはホームレスになってしまいます。

ですが偶然知り合った写真家に、ファッションデザイナーのティエリー・ミュグレーを紹介され、彼にモデルになる事を勧められます。

1987年、23歳の時にパリでモデルとしてのキャリアをスタートしたジャイモン・フンスーは、その後ミュージックビデオにも出演するようになり、あのジャネット・ジャクソンの「Love Will Never Do」や、マドンナの「Express Yourself」のミュージック・ビデオにも出演しています。

1990年に渡米すると、サンドラ・バーナード主演の映画「Without You I’m Nothing」で役者デビューし、その後はドラマ「アライアス」や映画「スターゲイト」など数々の作品に出演。

着々とキャリアを重ね、2006年に出演した映画「グラディエーター」では、アフリカ系男性俳優としては史上4人目となるオスカーの助演男優賞にノミネートされました。

DCとMARVELで敵味方なんでも演じるジャイモン・フンスー!

ここで、彼がこれまでに演じてきたアメコミキャラクターを時系列でご紹介しましょう。

  • 2005年「コンスタンティン」
  • 2009年「PUSH 光と闇の能力者」
  • 2010年「ブラック・パンサー」
  • 2014年「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」
  • 2018年「アクアマン」
  • 2019年「キャプテン・マーベル」
  • 2019年「シャザム!」

まずは2005年公開のDC映画「コンスタンティン」です。

以前にもご紹介しましたが、この映画のなかでジャイモン・フンスーは、クラブを経営する元祈祷師、パパ・ミッドナイトを演じています。

言わばこれがジャイモン・フンスーのアメコミ映画デビュー作!

個人的に大好きな作品だけに、これを一番に持ってこられたのは嬉しい限りです。

さらに、2009年公開の「PUSH 光と闇の能力者」では、ヘンリー・カバー役を演じています。

この映画はDC原作という訳ではないのですが、映画に先駆けてDCがコミカライズのミニシリーズを出版していますので、一応リストに入れておきました。

続いて2010年に放送された、テレビアニメ「ブラック・パンサー」です。

このアニメでは、ジャイモン・フンスーがブラック・パンサーことティ・チャラの声を担当しています。

ちなみにこのアニメは6話だけ制作されたのですが、主要登場人物の声を当てているのが全員黒人という徹底ぶり!

かなりのこだわりが見て取れますが、それもそのはず。

なんと同アニメに登場する唯一の白人ウォレス将軍は、あの巨匠スタン・リー氏(※)が声をあてていました。

アメコミ界の大御所が声優出演しているわけですから、そりゃあ気合も入りますよね!

※アメコミ界に数々の功績を残したスタン・リー氏は、2018年11月12日に死去されました。ご冥福をお祈りします。

さらにこの話には前日譚があり、実はティム・ストーリー監督が映画「ファンタスティック・フォー」の3作目を制作するなら、ジャイモン・フンスーをブラック・パンサー役に起用したいと語っていたそうなのです。

その後本当にブラック・パンサーを演じる事になったのですから、ジャイモン・フンスーはよほどブラック・パンサーのイメージにピッタリだったのでしょう。

もしかすると、ジャイモン・フンスー演じるブラック・パンサーが登場する「ファンタスティック・フォー」が制作されていたら、私たちが実写版ブラック・パンサーと聞いて思い浮かべるのは、チャドウィック・ボーズマンではなくジャイモン・フンスーだったかもしれません。

2014年には、同じくMARVEL原作の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」でちょっと残念な役回りだったコラスを演じています。

さらに2018年公開の映画「アクアマン」では、彼本人は登場していませんが半魚人のリクー王の声をあてています。

続いて2019年に公開された映画「キャプテン・マーヴェル」では、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」に引き続き、 敵の一人であるコラスを演じています。

「キャプテン・マーヴェル」は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の前日譚に当たるそうなので、ちゃんと同じ役を同じ役者さんが演じてくださるのは、やはり安心感がありますね。

そして同じく2019年公開の映画「シャザム!」では、主人公に魔法の力を授ける重要な役である魔術師シャザムを演じるジャイモン・フンスー。

かつては同じ名前のタイトルだった二つの作品に両方出演しているうえ、一方では敵、一方では味方を演じるなんて、なんだか運命めいた物を感じますね・・・。

しかも、こうして数えてみると現在のところDCとMARVEL両作品の出演回数は、ちょうど半々です。

もしかして、調整してやっているのでしょうか?(笑)

俳優ジャイモン・フンスー、2020年にはあの映画にも・・・

ちなみに、ジャイモン・フンスーは2004年公開の映画「Blueberry」にも出演していますが、こちらはフランスのコミックスが原作なのでリストからは除外しました。

こちらの作品は、フランスのフランコベルジアン・コミック(Franco-Belgian comics)という所から出版されているそうなのですが、内容は西部劇時代の話らしいです。

さらに役名はまだ不明ですが、ジャイモン・フンスーは2020年には「キングスマン」シリーズの最新作「Kingsman: The Great Game」への出演も決まっています。

この映画もマーベル作品のレーベルの一つであるアイコン・コミックの作品が原作ですので、本当にジャイモン・フンスーは、アメコミ作品に引っ張りだこですね!

彼の演じる魔術師シャザムを劇場で見られるのが、今から楽しみです。

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