2019年4月19日に公開される映画「シャザム!」。
この映画で悪役(ヴィラン)のDr.サディアス・シヴァナを演じる、俳優のマーク・ストロングについて皆さんはご存知でしょうか?
実は彼は、これまでにも数々の映画で悪役(ヴィラン)を演じており、本人もそれをネタにしているほどの悪役のプロフェッショナルなのです!
今回は、そんなマーク・ストロングについて解説していきたいと思います。
俳優マーク・ストロングの俳優人生、本当は弁護士になるはずだった?
マーク・ストロングは、1963年8月5日にロンドンのイズリントン区で、オーストリア人の母親とイタリア人の父親の間に生まれました。
ですが父親はマーク・ストロングが生まれて間もなく亡くなってしまい、彼は母ひとり子一人で育ちます。
子供の頃にテレビでアラン・ドロンを見た彼は、そこで初めて「自分も俳優になりたい!」と思ったそうです。
その後、一度は弁護士を志しドイツのバイエルン州ミュンヘン市にあるルートヴィヒ・マクシミリアン大学でドイツの法律を学んでいました。
ですが俳優になる夢を捨てきれず、一年で大学を辞めた彼は、英文学とドラマについて勉強するため、ロンドン大学のロイヤル・ホロウェイに入学しなおします。
さらに大学卒業後は、ブリストルのオールド・ヴィック・シアター・スクールに進学しています。
ちなみに、マーク・ストロングという英語風の名前は、彼のお母さんが「周囲から浮かないように」と、わざと名づけてくれたそうです。
マーク・ストロングはイギリスのテレビ界で多くのドラマに出演しており、特に「Our Friends in the North」と「The Long Firm」では、BAFTA(ブリティッシュ・アカデミー・テレビジョン・アワー)という権威ある賞にノミネートされています。
また、映画作品では「裏切りのサーカス(原題:Tinker Tailor Soldier Spy)」で3つの賞にノミネートされ、見事トリプル受賞を果たしています!
ちなみに、もちろんマーク・ストロングが演じるのは悪役だけではなく、ヒーロー側のキャラクターも演じています。
近年で記憶に新しいのは、「キングスマン」シリーズのマーリンでしょう。
「キングスマン」もMARVELブランドのアメコミを原作とした映画であり、どの国にも属さないスパイ組織「キングスマン」の活躍を描く大人気シリーズです。
この映画のなかでマーク・ストロングは、主人公のエグジーを始め「キングスマン」候補生達を指導するマーリンを演じています。
また、ベネディクト・カンバーバッチ演じるアラン・チューリングが、第二次世界大戦中にドイツの暗号解読に立ち向かう映画「イミテーション・ゲーム」では、英国情報部のスチュアート・ミンギス少将役を演じています。
実はマーク・ストロングは、スパイ映画が好きなんでしょうか?
俳優マーク・ストロングは英語とドイツ語とイタリア語を話せるトリリンガル!
マーク・ストロングは現在、家族とともにイギリスのロンドンで暮らしています。
イタリア系とオーストリア系のルーツを持つマーク・ストロングは、ドイツの大学に入学していた事もあり、英語だけでなくドイツ語とイタリア語も流暢に喋れるそうです。
ですが生まれ育ったのはイギリスのロンドンであり、家族もまたロンドンっ子であるため、この街に愛着があるのでしょう。
以下は、マーク・ストロングが2007年にコメントした言葉です。
I’ve got no desire to live anywhere else. I was born here, my wife was born here, my kids were born here and this is where we’re going to stay.
ロンドン以外で暮らすなんて考えられません。私はここで生まれ、妻もここで生まれ、子供たちもここで生まれたのですから。(私訳)
Wikipedia
ちなみに、マーク・ストロングは自身のアイコンがデヴィッド・ボウイであるとも語っており、ロンドン出身であることによほど強く誇りを持っていると見えます。
さらに、上述のとおりマーク・ストロングは英語以外にドイツ語を話せることから、ドイツ系の役のオファーが来ることが多いようです。
ですが、実はハリウッドの映画作品では慣例的に悪役をイギリス人俳優が演じることが多く、マーク・ストロングの場合、英国人×ドイツ語堪能というダブルスコアで余計に悪役を演じる機会が多いのかもしれませんね。
俳優マーク・ストロングの悪役遍歴、実はあのキャラクターも?
ここで、マーク・ストロングがこれまでに演じてきた主な悪役を、まとめてご紹介したいと思います。
実はDC作品の映画でも過去に一度だけ悪役を演じていたのです!
- リボルバー(殺し屋ソーター)
- シャーロックホームズ (ヘンリー・ブラックウッド卿)
- キック・アス(フランク・ダミーコ)
- ロビン・フッド(ゴドフリー)
- グリーンランタン(シネストロ)
まず「キック・アス」ですが、こちらもMARVELブランドのアメコミ原作映画です。
ヒーローに憧れる主人公が、見よう見まねでヒーローの真似事をしているうちに、偶然の出来事から世間に本物のスーパーヒーローとして扱われるようになります。
マーク・ストロングもその例に漏れず、すっかり自分の部下を殺したのがキック・アスだと思い込み、彼を殺そうと躍起になります。
ちなみにこの作品はゲーム化もされており、マーク・ストロングもフランク・ダミーコ役として声優出演しています。
また、「グリーンランタン」のシネストロと言えば、恐怖のイエローリングを手にし主人公のハル・ジョーダンと死闘を繰り広げる有名な悪役(ヴィラン)です。
映画「グリーンランタン」でも、物語序盤ではグリーンランタン(ハル・ジョーダン)の指導者として登場しつつも、終盤のシーンでイエローリングの封印を解く様子が描かれています。
(残念ながら続編が作られなかったので、シネストロとグリーンランタンの戦いは見られませんでしたが・・・)
この映画「グリーンランタン」がなんだか消化不良な終わり方をしてしまったにも関わらず、あらためてDC映画で悪役としてカムバックするとは、よほどマーク・ストロングは悪役キャストとして人気があるのでしょうね!
余談ですが、マーク・ストロングは過去に「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」の元ナチス党員セバスチャン・ショウ役としても、オファーを受けていたそうです。
理由は彼がドイツ語と英語を話せるからだそうですが、ちょうど同じくらいの時期に「シャーロック・ホームズ」で同じような理由で引き受けたブラックウッド卿役を演じていたので、辞退したのだとか。
(ちなみにこのセバスチャン・ショウ役は、劇中ではケヴィン・ベーコンが演じています)
歴代でこれだけの悪役を演じ、さらに映画「シャザム!」ではマッドサイエンティストのDr.シヴァナを演じるマーク・ストロング。
彼が一体どのようにDr.シヴァナを演じてくれるのか、今から楽しみですね!
映画「シャザム!」は、2019年4月19日に日本公開です!
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