「シャザム!」の悪役Dr.シヴァナは世界最高レベルの天才科学者

2019年4月19日に、映画「シャザム!」がいよいよ日本でも公開されました。

今回シャザムの敵役として登場したのは、悪の科学者Dr.シヴァナです。

劇中ではあまり科学者らしい場面は描かれず、とにかく魔法の力を手に入れたいおじさんという描写でしたが、実のところ彼はもの凄いレベルの天才なのです。

原作ではむしろこちらの設定の方がメジャーであり、魔法の力に固執する性格はわりと近年になって登場した設定だと言えます。

この記事では、そんなDr.シヴァナのキャラクターについて解説していきます。

なお、「シャザム!」はかつては「キャプテン・マーベル」というタイトルで出版されており、彼の仲間もマーベル・ファミリーと呼ばれていました。

ですが、ややこしいのでこの記事では「シャザム」および「シャザム・ファミリー」で統一します。

「シャザム!」の悪役Dr.シヴァナは、DCで最も優れた科学者の一人

Dr.サディウス・ボドグ・シヴァナは、コミックス「シャザム!」の長い歴史の中で、一貫してマッドサイエンティストとして描かれてきました。

IQが高く、自己中心的で、極端な思考を持った、テレビや映画によく登場するタイプの典型的な悪の科学者です。

見た目もマーク・ストロング演じる映画版のようなガッシリした体格ではなく、どちらかと言うとガリガリのいかにも学者風と言った感じです。

Dr.シヴァナはその卓越した技術力で様々な装置を発明し、とにかくシャザムとシャザム・ファミリーを陥れようとします。

ただし、たいてい彼の計画は失敗に終わるというのがお決まりのストーリーで、そんな時の彼のお決まりの台詞は、「Curses! Foiled again!」(また失敗だ!呪ってやる!)です。

(これはカートゥーンなどで悪役がよく使う、典型的な「負け台詞」です)

そんな毎回シャザムたちにしてやられる悪役Dr.シヴァナですが、科学者としては天才的なレベルであるというのはどの作品でも共通しており、シャザムの正体がラジオレポーター(※)のビリー・バットソンだと一瞬で見抜くなど、洞察力にも優れています。

(※)かつてシャザムがまだキャプテン・マーベルとして連載されていた頃、ビリーの職業はラジオレポーターという設定でした。

現に初期作品の設定では、Dr.シヴァナは元々善人であり、ヨーロッパで最高の科学者と言われていました。

ですがその技術力があまりにも先進的過ぎたため、次第に彼は世間から異端視され始めます。

すっかり人間不信になったDr.シヴァナは、なんと家族総出(詳しくは後述)で金星に移住してしまい、地球に帰還した後は悪の世界へと道を踏み外していきます。

ちなみに、同じく天才科学者であるレックス・ルーサーとも度々共演しており、力を合わせてシャザムとスーパーマンを倒そうと画策します。

「シャザム!」の悪役Dr.シヴァナと、レックス・ルーサーの因縁

ところでレックス・ルーサーと言えば、スーパーマンに登場する有名な悪役(ヴィラン)ですが、実はDr.シヴァナとは因縁があるのをご存知でしょうか?

その因縁とは、かつて「シャザム!」(元々はキャプテン・マーベル)を連載していたFawcett社とDC社との間で起きた訴訟問題です。

この裁判の焦点となったのは、両作品に見られるいくつかの類似性でしたが、その中のひとつとして挙げられたのが、このDr.シヴァナとレックス・ルーサーでした。

二人は「マッドサイエンティスト」という設定が共通しており、「その天才的な頭脳で悪巧みをする」→「ヒーローに倒される」というストーリー展開が、非常によく似ているとされたのです。

そのため、結果的に「シャザム!」は「スーパーマン」の権利を侵害していると判決が下ります。

とは言え、「シャザム!」の権利が正式にDCに移ってからは、共にヒーローという宿敵を倒すために共闘したりしているので、仲は悪くないようです(笑)

しかも近年はレックス・ルーサーがスキンヘッドで描かれるのが定着してきたので、ますます二人は似てきていますよね。

また、二人は共に悪役版リーグとも言える、インジャスティス・リーグの参加メンバーでもあります。

「シャザム!」の悪役Dr.シヴァナと、ブラック・アダムの関係

「The New 52」の世界改変において、「シャザム!」がDC作品として正式に再スタートを切ると、Dr.シヴァナの設定も若干変更が加えられました。

この世界でのDr.シヴァナも世界最高の頭脳を持つ科学者として登場しますが、これまでとの違いは科学の力に限界を感じている事です。

と言うのも、彼の家族(正確に誰を指すのかはわかっていません)が死の病に瀕しているにも関わらず、現在の科学の力ではそれを治療する事が出来ない事がわかったからです。

世間からは「家族を救おうと必死に研究を重ねる偉大な科学者」として賞賛を浴びていますが、彼自身は己の無力さに打ちひしがれています。

そこでDr.シヴァナは、古くから伝説の残る魔法の力に目を付けます。

特に太古に偉大な力を持っていたとされるブラック・アダムの研究に没頭し、ついに彼の墓を発見します。

墓を暴くと突如稲妻に目を焼かれ、Dr.シヴァナの右目は魔法を見破ることが出来るようになります。

墓の碑文には、「ブラック・アダムを倒す事のできるシャザムが現れた時のみ封印を解くように」と書かれていました。

Dr.シヴァナは家族を助けるため迷うことなくブラック・アダムの封印を解き、彼が復讐のためシャザムを見つけるのを手伝うと約束します。

その後は、アダムが現代世界を理解するのを助けるために一緒にニューヨークに行ったり、前代シャザムが既に亡くなっているのを知ったアダムが、次のシャザムを探し力を奪うのを手助けしたりします。

ちなみに、このシリーズでは擬人化された「七つの大罪」がキャラクターとして登場しており、映画「シャザム!」の設定ははこのストーリーを元に作成されたと考えられます。

また、ブラック・アダムが新しいシャザムに敗れた後、Dr.シヴァナは虫の姿をしたMr.マインドと出会います。

MR.マインドはDr.シヴァナに囁きます。

「私たちは良いお友達になれるさ・・・」

家族を救いたい一心のDr.シヴァナに、選択の余地はありませんでした。

このMr.マインドは、映画「シャザム!」のラストで同じように獄中のDr.シヴァナに語りかけるシーンが描かれているため、次回作への期待が高まりますね!

「シャザム!」の悪役Dr.シヴァナは、実は4人の子供の父親

映画ではひたすら父と兄を憎み、家族を遠ざけていたDr.シヴァナですが、上記のとおり原作では家族がいます。

しかも、元々は子供を持つ父親というお父さんキャラクターだったのです!

最初期の設定では元妻ヴィーナスとの間に、サディウス・シヴァナJr.とジョージア・シヴァナという一男一女がいました。

二人共、容姿性格ともにDr.シヴァナにそっくりで、丸眼鏡をかけているところまで同じです。

特に娘のジョージアは、Dr.シヴァナがそのままお下げのカツラを被ったようにしか見えません(笑)

3人は力を合わせてシャザムとシャザム・ファミリーに立ち向かいます。

さらに時代が進むと、そこにビューティアとマグニフィセントという二人の子供も加わり、シヴァナ・ファミリーは総勢5名となりました。

(ちなみに元妻のヴィーナスは存命でストーリーに登場した事もあるので、実質6名とも言えます)

映画では結婚し子供がいるような描写も無く、むしろ家族という存在を憎んでいるようなDr.シヴァナですが、原作では意外に家族思いの良い父親なのです。

さらに驚いたことに、1987年に発表されたミニシリーズでは、Dr.シヴァナはビリーの義理の叔父という設定で登場した事もありました。

(ただしこれはミニシリーズのみの設定で、その後は使われていません)

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