アニメ映画「ジャスティス・リーグ・ダーク」紹介

2017年に公開されたアニメ映画「ジャスティス・リーグ・ダーク(原題:Justice League Dark)」。

この作品はDCユニバース・アニメイテッドの一つであり、オカルト探偵ジョン・コンスタンティンが主役の物語です。

そもそもDCユニバース・アニメイテッドとは、2007年から続くオリジナルアニメシリーズであり、現在までに34作品が公開されています。

基本的にバットマンやスーパーマンなど、ジャスティス・リーグのメンバーを中心にしたストーリーが制作されていますが、なかには「スーサイド・スクワッド」や、この「ジャスティス・リーグ・ダーク」など少し本流をそれた作品も存在します。

この記事では、オカルト事件を専門に解決する魔術師たちの戦いを描く、アニメ映画「ジャスティス・リーグ・ダーク」について解説します!

アニメ映画「ジャスティス・リーグ・ダーク」あらすじと登場人物

あらすじ

全世界で一般市民が謎の幻覚に襲われ、隣人を殺害する事件が頻発します。事態を重く見たジャスティス・リーグのメンバー達は、これが通常の事件ではなく、魔術によるものだと見抜きます。共通の知人であるザターナと共に、専門家であるジョン・コンスタンティンを訪ねたバットマンでしたが、道中に超常的な力に襲われます。協力を拒むコンスタンティンを説得し、事件の真相を突き止めるべく魔術に詳しい友人達を訪ねますが、コンスタンティンを良く思わない彼らは尽く協力を渋ります。苦労の末に、事件の裏にフェリックス・ファウストがいる事を突き止めた一行は、早速彼の館に向かいますが・・・。

登場人物

ジョン・コンスタンティン

オカルト事件専門の探偵です。性格がひねくれており周囲の人間からは嫌われています。自分の利益のためには他人を平気で利用し、また女癖が悪いなど色々と問題を抱えていますが、魔術の腕は一流です。現在は異次元に存在する「ハウス・オブ・ミステリー」を住処にしており、館の精霊であるオーキッドを使役しています。

ザターナ・ザタラ

ラスベガスで活躍する一流のマジシャンです。同時に本物の魔術を操る魔術師でもあり、「逆さ言葉」によりあらゆる不可能を可能にします。コンスタンティンとは古い付き合いで、かつては恋人だった事もありますが、現在は破局しているようです。バットマンに頼まれ、コンスタンティンの元に赴き協力するよう説得します。

バットマン

一連の事件が魔術によるものであるとするリーグの結論に最初は懐疑的でしたが、 ボストンに導かれコンスタンティンに協力を求めます。いつもの戦いと勝手が違う魔術の世界で、今回は魔術チームのサポートに回ります。

ボストン・ブランド

コンスタンティンとザターナの友人です。サーカスの曲芸師でしたが、空中ブランコを披露している最中に暗殺されます。死後は霊体となって人間にとり憑き操ったり、壁を通り抜けたりするなど、その特性を生かして闘います。バットマンをコンスタンティンに引き合わせるため部屋にメッセージを残し、コンスタンティンと会うことを渋るザターナを説得します。

ちなみに彼はもともと「デッドマン」というヒーローで、1967年から存在する古いキャラクターです。

ジェイソン・ブロッド/エトリガン・ザ・デーモン

元は500年前に存在したキャメロット騎士団の一人です。デスティニーとの戦いで死に瀕した彼は、魔術師マーリンにより悪魔エトリガンと同化させられ、今日まで生きながらえてきました。最初はコンスタンティンの身勝手なやり方に憤慨していましたが、デスティニーとの遺恨に決着を付けるため、一行に協力します。凶暴な悪魔エトリガンを押さえつけるため苦心していますが、長年の共存によりエトリガンとはある種の信頼関係が生まれています。

ちなみにこのキャラクターは、元々後述する「スワンプシング」シリーズに登場していました。

リッチー・シンプソン

コンスタンティンとザターナの友人です。神秘的な遺物の収集家であり、一向に特殊な力を持つキーを渡します。末期の癌を患っており、常に死神が側につきまとっています。そもそも彼が癌を患ったのはコンスタンティンが原因らしく、その事で彼に恨みを持っていましたが、ある目的のために彼らに協力します。

ちなみにこのリッチーも原作「Hellblazer」に登場する古いキャラクターですが、映画とは違う形でコンスタンティンと関わりひどい目に合っています。

スワンプシング

元はアレック・ホランドという植物学者でしたが、ある陰謀により殺害され、スワンプシングとして復活します。以降は自然界の守護者として、環境問題の絡むストーリーには必ずと行って良いほど各作品に登場します。ちなみに、元々コンスタンティンは「スワンプシング」シリーズに登場したキャラクターであり、そこから人気が出たことでスピンオフ作品として独立しました。

余談ですが、同じく元植物学者であるポイズン・アイビーとはかつて同僚だった事もあり、彼女と共闘するストーリーなども存在します。

フェリックス・ファウスト

強大な力を持つ魔術師です。何者かの襲撃を受けたリッチーの言葉を手がかりに、一行はファウストの元を訪れますが、そこで意外な真実を知ることになります。

もともとは1962年に「ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ」で敵役として登場したキャラクターであり、作品内においても「以前戦った事がある」とバットマンが言及しています。

デスティニー

デスティニーもファウストと同じく、1961年に「ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ」で敵役として登場したキャラクターです。本作品ではジェイソン・ブロッドとの遺恨が明らかとなり、ジャスティス・リーグ・ダーク一行の前に立ちふさがります。

アニメ映画「ジャスティス・リーグ・ダーク」感想

アニメイテッド作品はこれまでにも幾つか見てきたのですが、作品によってかなりオリジナル設定が強い事もあり、好き嫌いが分かれていました。

今回の「ジャスティス・リーグ・ダーク」も、最初は不安な気持ちの方が大きかったのですが、観賞してみると意外にも悪くない出来でした。

もともと「ジャスティス・リーグ・ダーク」自体が本流とは外れた作品だという事もあり、多少不思議な設定が出てきても、「まあダークだし・・・」で許せてしまうというのも理由の一つだと思います。

75分という短い作品ですが、伏線もきちんと回収されていましたし、むしろこの短い時間でよくあれだけストーリーを二転三転(良い意味で)させられたなあと思います。

個人的には、コンスタンティンとザターナの関係が丁寧に描写されていたのもポイントが高いですね。

今回のバットマンは完全に脇役で、魔術の世界についていけず度々ため息を漏らしたりする等、あまり出番はありませんでしたが、決めるところはキッチリ決めてくれていたので、ファンとしては「アリ」でした。

一方、他のジャスティス・リーグのメンバーはオマケ程度にしか登場しませんので、スーパーマンやワンダーウーマンのファンには物足りない作品だと思います。

原作版「ジャスティス・リーグ・ダーク」

DCコミックス「ジャスティス・リーグ・ダーク」は、「The New 52」の中の一つとして2011年にスタートしました。

今まではVertigo(DCが発売している別雑誌)であくまでも「別世界」として扱われていたキャラクター達も、DCユニバースの一員として活躍します。

アニメにも出てきた「ミステリー・オブ・ハウス」を拠点にしており、本家「ジャスティス・リーグ」では手に負えないオカルト関連の事件を解決します。

ちなみに「Hellblazer」の主役であるジョン・コンスタンティンは、「DCリバース」で新しく始まったシリーズから登場しています。

DCリバース版では、リーダーであるワンダーウーマンを筆頭に、コンスタンティン、ザターナ、スワンプシング、マンバットなどが登場しており、アニメ映画はむしろこちらをモデルに作成されたと思われます。

余談ですが、「ジャスティス・リーグ・ダーク」はDCEUでの実写映画化も発表されています。

コンスタンティンはおそらく確定として、他のリーグメンバーがどのような人選になるのか?

本家リーグとの共闘などはあるのかなど、期待が膨らみますね!

個人的には、近年「DCスーパーヒーローガールズ」にメインキャラクターとして登場しているザターナおよび、2019年にテレビドラマ「スワンプシング」が放送開始されたスワンプシングあたりの出演が濃厚ではないかと思っています。

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