映画「コンスタンティン」で、主人公ジョン・コンスタンティンの命を狙う地獄の帝王ルシファー。
劇中では地獄の帝王にも関わらず真っ白なスーツを着こなしていたり、実の息子に裏をかかれそうになったりとなかなか斬新な設定でしたよね。
従来のイメージとは違うそのあまりのインパクトに、キャラの立った登場人物が多い本作品のなかでも、特に印象に残った方も多いのではないでしょうか?
このルシファーを演じたのが、スウェーデン出身の俳優ピーター・ストーメアです。
これでもかというほどの悪役顔ながら、愛嬌と恐怖を同時に併せ持つルシファーを見事に演じて見せたピーター・ストーメアですが、私生活では実は意外な素顔の持ち主なのです。
この記事では、ピーター・ストーメアに纏わる裏話から、彼の出演している最新作まで一気にご紹介します!
「コンスタンティン」ルシファー役ピーター・ストーメアは敬虔なクリスチャン!
劇中では神をも恐れぬ悪役や、時には悪魔そのものになってしまうピーター・ストーメアですが、私生活では敬虔なクリスチャンとして知られています。
実はピーター・ストーメアは霊感が強い体質らしく、公の場で「自分は過去に神と会ったことがある」とも語っています。
なんでもピーター・ストーメアの母親とその父親(ピーター・ストーメアの祖父)も霊媒体質だったため、その力を受け継いでいるのだとか。
若いころはアルブロでバプテスト会議にも出席したことがあるそうです。
また、同じくスウェーデン出身の俳優グスタフ・スカルスガルド(Gustaf Skarsgård)の名付け親(ゴッドファーザー)でもあります。
「コンスタンティン」ルシファー役ピーター・ストーメア、実はあの役も
189cmの高身長で全身白づくめの衣装で演じたルシファーも圧巻でしたが、ピーター・ストーメアは他にもさまざまな役を演じています。
しかも、その中にはDCだけでなくコンスタンティン役のキアヌ・リーブスと関係の深いものもあるのです!
それでは、順番にご紹介していきましょう。
アニメ「バットマンVSドラキュラ」
こちらはTVシリーズを元に制作されたオリジナルアニメです。
その名のとおり、復活したドラキュラとバットマンの戦いが描かれており、タラ・ストロング演じるヴィッキー・ヴェイル(ブルース・ウェインの歴代恋人の一人)がストーリーの中心になっています。
この作品でピーター・ストーメアは、悪役のドラキュラを演じています。
ドラマ「ARROW/アロー」
全7シリーズの大人気ドラマ「ARROW/アロー」では、ピーター・ストーメアが悪役ヴァーティゴ伯爵ことウェルナー・ザイトルを演じています。
シーズン3の第一話『The Calm/再出発』から登場しており、ARROW(オリバー・クイーン)の正体を突き止め、私生活で油断しているところに攻撃を仕掛けます。
ちなみにヴァーティゴ伯爵は原作コミックスでグリーン・アローとブラック・キャナリーの敵として登場した悪役(スーパーヴィラン)で、スーサイド・スクワッドに参加していたこともあります。
映画「ジョン・ウィック:チャプター2」
キアヌ・リーブス主演の大人気映画「ジョン・ウィック」の続編です。
この作品でピーター・ストーメアは、アブラム・タラソフというロシアン・マフィアのボスを演じています。
出番はそれほど多くありませんが、面白いのは自分の銃を取り戻しに来たジョン・ウィックに逆らわず、命を見逃されるシーンです。
映画「コンスタンティン」では同じくキアヌ・リーブス演じる「ジョン」をあと一歩まで追い詰めたルシファーが、逆にこちらの「ジョン」には命を見逃してもらっています(笑)
ちなみに、日本でも大ブレイクしたドラマ「プリズン・ブレイク」でも、ピーター・ストーメアはジョン・アブルッチ(またしてもジョン)という元シカゴマフィアのボスを演じていました。
やっぱり悪役に向いている顔なのかもしれませんが、どちらかと言うと日本ではこちらのジョンの方が有名かもしれませんね。
ルシファー役ピーター・ストーメアの奥さんは日本人!
そんなピーター・ストーメアですが、実は再婚しており現在は奥さんと2009年に生まれた娘さん(カイヤ・ベラ・ルナ・ストーメアちゃん)とともに、ロサンゼルスに在住しています。
しかも、その二人目の奥さんはなんと日本人なのです!
もちろん一般人である奥さんの詳しい情報は出てきませんでしたが、広島県出身でお名前は「としみ」さんと言うのだとか。
いったいどうやって知り合ったのか気になりますね!
ちなみに、一人目の奥さんはアメリカ人女優のカレン・シラスです。
ルシファー役ピーター・ストーメア最新作!あの俳優と共演も
ピーター・ストーメアの近年の出演作としては、外せないのが「AMERICAN GODS」です。
「AMERICAN GODS」はニール・ゲイマン作の同名小説を原案にした現代ファンタジーで、古くから信仰されている神話の神々と現代の神々の抗争を描いています。
グロさやエロさは高めですが、有名な神様たちが普通の人間に交じって暮らしていたり、ところどころに神話の起源が入ってきたりと、オカルト好きな人ならきっと楽しめる作品です。
あらすじ
妻の事故死により予定より数日早く刑務所を出たシャドウ・ムーンは、妻が親友と不倫していた事実を知る。帰路の途中に会ったミスター・ウェンズデイと名乗る怪しい男に雇われる事になるが、先々で起こる不思議な出来事に、自分が尋常ならざる世界に足を踏み入れた事に気づく。それは人間から忘れ去られ力の弱まった古き神々と、新しく誕生した神たちの戦いだった!
この作品でピーター・ストーメアは、シカゴで家畜の屠殺人として生活するスラヴ神話の神チェルノボグを演じています。
また、 現代人が信仰するとされる神々の描写がとても面白く、現代風な神格が創られています。
例えば、「グローバリゼーションの神」を、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で主人公マーティの父親ジョージ・マクフライを演じたクリスピン・グローヴァーが怪演。
情報を支配する「メディアの神」を、「X-ファイル」シリーズのダナ・スカリー役ジリアン・アンダーソンが妖しく演じるなど、非常に豪華な顔ぶれです。
他にも、いかにもイキり系な「テクノロジーの神」や、現代で最も強力な「マネーの神」などが登場します。
ちなみに、「ジョン・ウィック」シリーズで主人公ジョン・ウィックの友人であるウィンストンを演じたイアン・マクシェーンは、主人公の一人でありミスター・ウェンズデイこと北欧神オーディンを演じています。
映像もドラマ「ハンニバル」のスタッフが集結しているとあって、とても残酷かつ美しく、特にOP映像などは鳥肌ものです!
「AMERICAN GODS」は現在シーズン2まで公開されています。
次にご紹介するのは、最近NETFLIXで配信された「Castlevania」です。
「Castlevania」は名前だけ見ると分かりにくいですが、コナミが作った往年の名作ゲーム「悪魔城ドラキュラ」が原作のオリジナルアニメです。
この作品でピーター・ストーメアは、ドラキュラの配下の一人であるゴッドブランドを演じています。
その人相から悪役が多いピーター・ストーメアですが、悪魔や吸血鬼にも縁があるようですね(笑)
「Castlevania」は現在シーズン2まで公開されています。
声優としても様々な作品に出演しているピーター・ストーメアですが、DC作品では近年放映された「ジャスティス・リーグ アクション」でMr.フリーズ役を務めています。
ちなみにピーター・ストーメアは、アニメだけでなくゲームなどでもよく声優出演しており、最近では2018年にリリースされた「Call of Duty: Black Ops 4」にも出演しています。
オマケ「コンスタンティン」ファンにおススメな作品
最後に、映画「コンスタンティン」が好きな方におススメの作品がつい最近公開されましたのでご紹介します。
「AMERICAN GODS」と同じくニール・ゲイマンが原作のドラマ、「GOOD OMENS」です。
「GOOD OMENS」は「AMERICAN GODS」と同じく、神話と現代を融合させたオカルトファンタジーです。
あらすじ
長年の付き合いから親友とも呼べる存在となった天使アジラフェルと悪魔クロウリー。二人はお互いの使命のため長年人間界で活動するうちに、いつしか人間界に愛着を持って暮らしていた。だがある日、ハルマゲドンをもたらす反キリストの赤ん坊が地獄から遣わされてくる。この子が11歳の誕生日を迎える時、最後の審判(ドゥームズ・デイ)が始まり人間界は壊滅する!なんとかそれを阻止しようと画策する二人だったが・・・?
本屋を営み美味しいものには目がない天使アジラフェルと、ロックでスタイリッシュな悪魔クロウリーの凸凹コンビが、なんとかハルマゲドンを阻止しようと奮闘するバディものです。
「AMERICAN GODS」よりもコメディタッチでライトな作風なのですが、天使や悪魔、それに魔女などがわんさか出てくるので、「コンスタンティン」好きな人ならきっと楽しめると思います。
ストーリーも全六話なので観ようと思えば一日で見られます。
配信はAmazonプライムで見られますので、気になった方は是非チェックしてみてくださいね!
ちなみにイギリスが舞台のドラマだからか、実はサタン役でベネディクト・カンバーバッチが声優出演しています(笑)