映画「バーズ・オブ・プレイ」のPVがとうとう解禁されました!
本作は映画「スーサイド・スクワッド」のスピンオフであり、前作に続きマーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインを主役とした三部作の第一弾となります。
ですが「誰のものでもない、ハーレイ自身の物語」であると脚本家のクリスティーナ・ハドソンが公式に述べているように、今度のハーレイは前作とは一味違います。
そこでこの記事では、この映画がどのような内容なのか、PVと公式情報を踏まえて様々な視点から考察していきたいと思います!
ジョーカーとは破局!失恋を乗り越えたハーレイ・クイン
まずは公開されているPVをご覧ください。
ちなみに本作の邦題は、「バーズ・オブ・プレイ~ハーレイ・クインの華麗なる覚醒~」です。
ハーレイがジョーカーと破局するのは以前から情報が入っていましたし、原作でもミスターJ(ハーレイはよくジョーカーをこう呼ぶ)との離別はハーレイにとって重要な転機なので特段驚く事ではないでしょう。
問題はこの事が切欠で「華麗なる覚醒」を遂げたハーレイが、心機一転し新しい仲間を得て強敵と戦う事にあります。
この強敵については後ほど詳しく書きますが、何といっても人間開き直っちゃったらとにかく強い(笑)
あれだけ依存していたジョーカーと別れて一人ゴッサムへと帰ってきたハーレイも、元カレを忘れるためにトレードマークの髪を切り、ジョーカーの似顔絵にナイフを投げつけ、バーで酒を飲みながら過去の自分を反省します。
失恋した時のお約束な行動をオンパレードしつつ語るのは、これまでの自分という存在について。
実は日本公開版PVではカットされてしまっていますが、アメリカ公開版のPVではもう少しハーレイの台詞が長く収録されており、その内容はこうです。
ハーレイ・クインの意味を知ってる?「従者」って意味なの。仕えるご主人様がいなきゃ存在価値なんてない。だって誰も私自身のことなんて見てないんだもの・・・。(私訳)
US版「バース・オブ・プレイ」PVより
このセリフはハーレイという存在をよく捉えていると思います。
誕生した経緯からして、アニメ版ジョーカーの側近の一人(しかも当初は一発屋の予定だった)でしかなかったハーレイ・クインは、これまでジョーカーのオマケという存在でしかありませんでした。
ーー ジョーカーがいなければ今の自分はいなかった。
ーー ジョーカーがいたからこそ、自分には存在価値があった。
ーー じゃあ、ジョーカーのいない自分はこれからどうなるの?
そんな心の叫びが聞こえてきそうなオープニングです。
ですがそうやって一通り悩んだ後は、前に進むしかありません。
ハーレイも「従者」である自分を捨て、自分自身が「主役」になるために立ち上がります!
しかしそんな彼女をあざ笑うかのように、新たな「ご主人様」候補が名乗りを上げてくるのです・・・。
ゴッサム・シティで暗躍する悪役ブラックマスクたち
この映画には、現在確認できる限り二人の悪役(ヴィラン)が登場します。
まずはバットマン世界ではビッグネームの一人であるブラックマスクことローマン・シオニスです。
ユアン・マクレガーが演じるブラックマスクとは、ゴッサムシティの裏社会の顔役であると同時に、表では大企業ヤヌス・コスメティック社の社長を務めています。
(原作ではいつも骸骨のような黒いマスクを被っていますが、PVでは確認できません)
またバットマンことブルース・ウェインとは幼馴染という関係でもあり、バットマン世界では強敵の一人です。
そしてもう一人は、シリアルキラーとしてお馴染みのヴィクター・ザーズです。
クリス・メッシナが演じるヴィクター・ザーズと言えば人を殺すたびに記念のタリーマークを体に刻み、獲物の数を数えるという究極のサディスト!
正直どちらかと言うと中堅どころの悪役ですが、その特徴もあいまって各作品にちょこちょこ出演しています。
今回このヴィクターはブラックマスクの部下として登場すると公式にはありましたが、PVの台詞を聞く限りではそれほど明確な主従関係には見えません。(ただ金で雇われているだけ?)
面白いのはブラックマスクもヴィクターも、それぞれがハーレイの「ご主人様」の座を狙っているように見えるところです。
公式発表されたあらすじでは、エラ・ジェイ・バスコ演じるカサンドラ・ケイン(スーパーで楽しそうに走ったり、ラストでダイナマイトを投げていたアジア系の少女)が原因でブラックマスク達と関わるとありましたが、どうもそれだけでは無さそうです。
「クイン嬢は俺のものだ!」
「俺がお前の新しいご主人様だ!」
劇中の台詞では、2人がそれぞれ我こそはハーレイの「主人」に相応しいと主張します。
別れの後には新しい出会いがやってくるものですが、悪役もといイカれた男たちにモテモテですね(笑)
真偽の程はまだ分かりませんが、なんと言ってもあのジョーカーの元カノですから、悪役たちも放ってはおかないのかも・・・。
果たして、ハーレイ・クインはどうするのか?
みんな変わりたい・・・ハーレイの新しい仲間たちとは
失恋の痛手を癒してくれるのは、女友達とのバカ騒ぎです。
PVの台詞では何らかの理由でブラックマスクに捕まったらしき女性たちが、ハーレイ・クインにこう言われます。
「全員が狙われてる、ここから逃げるには手を組まなきゃ!」
恐らくハーレイの事を知っているらしい女性たちは一瞬躊躇しますが、結局は一致団結。
後には「女子会みたい!」とはしゃぐハーレイと、それを宥めるレニー・モントーヤ刑事も写っています。
それぞれが「覚醒」を求める3人は、ブラック・キャナリーことダイナ・ローレル・ランス、ハントレスことヘレナ・ローザ・バーティネリ、そしてレニー・モントーヤ刑事です。
一体彼女たちは何者なのか?
どのような経緯で今の自分から「覚醒」したがっているのか?
そして、事件の発端となったと思われるカサンドラ・ケインとは一体何者なのか?
彼女たちの関係が劇中どのように描かれていくのか、大いに期待です!
映画「バーズ・オブ・プレイ」の華麗なる日本公開日は?
映画「バース・オブ・プレイ」の日本公開日は、2020年3月20日です。
アメリカでの公開は2020年2月7日ですので、約1か月半ほど遅いですね。
映画「ジョーカー」が日米同時公開だった事を考えると残念な感じもしますが、きっとこちらは吹き替え版も作成されるでしょうし1粒で2倍楽しめると思いましょう(笑)
ちなみにアクション演出には『ジョン・ウィック』シリーズで有名なチャド・スタエルスキ監督も参加しているとあり、派手な演出が期待できます。
余談ですが私が個人的に嬉しかったのは、この映画になんとあのハイエナちゃんが登場していることです!
原作やアニメなどではお馴染み、ハーレイとジョーカーのペットとして度々登場するハイエナが、とうとう映画にも出演してくれました。
ハイエナを見つけて歓声を上げたり、一緒にガムを食べたりするハーレイが可愛いですよね!
ところで以前「ジョーカー」の記事にも書きましたが、PVは全編の要所要所を繋げて作られているため、見たままを信じることはできません。
ですが、PVの最後にハーレイが放った台詞を覚えていますか?
「世界中の悪党どもが恐れるのは、アンタでもミスターJでもない!このハーレイ・クイン様よ!!」
誰かのものになるのではなく、自分の主人は自分であり、自分の人生は自分で決める。
この映画ではそんなハーレイ・クインの「自立」が見られるのかもしれません。
また、より詳しく「バーズ・オブ・プレイ」のストーリーや各キャラクターやストーリーについて知りたい方はこちらの記事をどうぞ!


「バーズ・オブ・プレイ」のメンバーについてさらに詳しく知りたいという方は、こちらをどうぞ!
このアンソロジーは割と古いエピソードが殆どですが、映画「バーズ・オブ・プレイ」に登場する6人のキャラクター達の印象的な物語を読むことができます。
収録されているものの殆どがこれまで未翻訳だった作品です!
ハーレイ・クイン、ハントレス、ブラックキャナリー、レニー・モントーヤ刑事、カサンドラ・ケイン、そして悪役ブラックマスクについて、映画を観る前に少し予習しておきませんか?